テラスリイノート

メールフォームとウェブアクセシビリティ

2020年7月16日

前回のノート、「サイトをリニューアルしました」の続きです。

順調にサイトを作っていた私はメールフォーム(お問い合わせのページ)も商用利用可のテンプレートを使って自分で作ることにしました。 オリジナルのテンプレートから自分の理想のデザインに作り変え、メールが送受信できていることを確認できたのでリニューアルしたサイトの完成は目前でした。
しかし、私には今回リニューアルするサイトに対してある思いがありました。それは・・・

ウェブアクセシビリティを重視すること!

ウェブアクセシビリティって何かといいますと、年齢や身体の条件に関わらずサイトを見ることができるという考え方です。サイトのバリアフリーと考えるとわかりやすいかと思います。 以前も私なりにウェブアクセシビリティを意識してサイトを作ったのですが、重視し過ぎたために直感的な操作が難しく感じられ、地味すぎるサイトとなっていました。 それでも当時は、これが私の理想とウェブアクセシビリティが合わさった究極のサイトよ!なーんて思っていたのですが・・・。

ウェブアクセシビリティを重視するために私は「マークアップ検証サービス」「CSS検証サービス」というサイトを利用しました。 このサイトはWeb技術の標準化をする非営利団体、W3Cが提供するサイトで、サイト制作に必要なHTML言語やCSS言語がWeb標準規格に基づいて正しく記述されているかをチェックしてくれます。
つまり、ちょっと何書いているかわからない文章に対して「この部分が文法として正しくないから、正しく書き直してね」と教えてくれるのです。

「CSS検証サービス」はすんなりと合格し、完成したメールフォームを「マークアップ検証サービス」でチェックしたところ、エラーが出てしまいました。しかも、メールの送受信に関わる記述にです! このテンプレートで大丈夫か?そんな思いが頭をよぎりながらも、私は文章を書き替えてトライアンドエラーを繰り返しました。 きっとこのメールフォームが「マークアップ検証サービス」で合格できる記述があるはずだ!と、「メールフォーム制作の沼にはまってしまった」のでした。

メールフォームの記述を書き換え続けること2日間。私は苦渋の末に、完成したメールフォームを一から作り直すことにしました。

いーやー!ここまで作った、のーにー!!!

しかし、いつまでも過去の栄光を引きずっているわけにもいきません。これも正しく言語を書く為。しいてはウェブアクセシビリティの為。画面の向こう側の皆の為。 そう自分を奮い立たせた私は記述を少し変えれば「マークアップ検証サービス」に合格しそうな商用利用可のテンプレートを見つけ、再び自分の理想のデザインに作り変え、ようやく理想とするメールフォームを作りあげることができたのでした。

 

「マークアップ検証サービス」に表示された合格の文字。気がつくと私の腕はブギのリズムを刻むように動いていました。イェイ!

サイトのデザインによっては言語を正しく記述することが必ずしも良いことではない場合もあるかもしれません。でも、サイトの見え方や操作法に関わらず様々な人にサイトを見てもらうことを考えた時、ウェブアクセシビリティについて考えることは大事だと私は考えます。 ウェブアクセシビリティ基準のサイトの手本となるようなテンプレートがあると、ウェブアクセシビリティ基準のサイトが作りやすくなり、サイト制作の勉強にもなりいいと思うのですが見たことがありません。 商用利用可ならなおのこと良いですが、SNSやブログ、ワードプレスが主流の今はHTML言語のテンプレート配布サイトというものが貴重になりつつあるので、見つけるのは難しいのかもしれません。


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